加齢黄斑変性症(AMD)治療について
黄斑は、網膜の中でも最も重要なものを見る中心となる部分です。この部分に異常が発生すると視力に低下をきたします。
当院では加齢黄斑変性症(AMD)治療のために、現在光線力学的療法(PDT)、硝子体内注射の二つの治療を積極的に行っております。
ビズラスPDTシステム690Sという最新のレーザー治療装置を導入しているのは、佐賀県内では4施設です。
加齢黄斑変性症(AMD)とは
加齢黄斑変性症とは、黄斑の加齢などに伴う変化によって起こる疾患で、高齢者の失明原因のひとつです。 黄斑部の下から血管(新生血管という)が発生し、出血することにより 黄斑部、網膜が障害されます。進行が速く、急激に視力が低下していきます。
正常の黄斑断面図
加齢黄斑変性
加齢黄斑変性の治療法
加齢黄斑変性症の治療は根治療法ではないため、1回では終わらず、継続的に行う必要があります。 定期的に受診して眼底検査を受けましょう 。
光線力学的療法(PDT:Photodynamic Therapy)
光線力学的療法(PDT:Photodynamic Therapy)は、光に反応する薬剤、ビスダインを体内に注射した後に、病変部位にレーザーを照射する治療法です。正常な網膜へのダメージを抑えながら、新生血管を退縮させます。
継続的に行う治療法で、検査の結果より、必要に応じて再度、光線力学的療法を実施します。治療後48時間は体内から薬剤が完全に排出されないため、日光などの強い光を浴びないように注意する必要があります。
硝子体内注射(抗血管新生薬療法)
硝子体内注射(抗血管新生薬療法)は、浮腫の原因となるVEGFという物質の働きを抑える薬剤を眼内に注射し、新生血管の成長を阻害する治療法です。継続的に行う治療法で、検査の結果より、必要に応じて再度、注射をします。