レーザー白内障手術について
通常の白内障手術の流れ
角膜切開
メスを使って、白目と黒目の境に切開創を作製
前嚢切開
水晶体を包んでいる嚢(のう)の前面を丸く切開する
水晶体核分割
水晶体を4分割にする
水晶体核吸引
水晶体核を小さく砕きながら吸引する
眼内レンズ挿入
折りたたんだ眼内レンズを挿入する
レーザー白内障手術の流れ
キャップを装着
点眼麻酔後、眼球にサクションリングを装着する
水晶体スキャン
立体的に水晶体の形状を読み取り、リアルタイムで解析する
角膜切開
解析した画像をもとに、患者様個々の眼球に合わせてレーザーを照射し、切開創を作製する
前嚢切開
画像解析によって計算されたカーブに合わせて、正確な位置に真円で前嚢を切開する
水晶体核分割
水晶体核をサイコロ状に細かく破砕する
水晶体核の吸引
レーザーによって細かく破砕された水晶体核を吸引する
眼内レンズ挿入
折りたたんだ眼内レンズを挿入する
ご注意事項
デメリット
- レーザーを照射するためにサクションリングと呼ばれるリングを結膜に取り付け、吸引をかけます。この時白目に出血することがあります(結膜下出血)。出血は1週間程度で自然に吸収します。術後の見え方には影響はありませんのでご安心ください。
- レーザー白内障手術では、サクションリングを装着→レーザー照射(約30秒)→リング脱着→手術ベッドに移動→消毒→水晶体吸引、眼内レンズ挿入と通常の白内障手術よりも工程が増え、手術に時間がかかります。
適応外
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目が大きく開けられない方
レーザーを照射するためのサクションリングが取り付けられないため。 -
瞳孔を開く目薬を点しても開きが悪い方
レーザーを正確に照射することができないため。 -
角膜混濁の方
レーザーを正確に照射することができないため。