◇色の見え方・感じ方◇

2024.07.20

毎日暑い日が続いていますね。

先日、息子と一緒に混ぜると色が変わるお菓子を作っていたのですが、水色に変わったお菓子を見て、「混ぜると紫色になるんだね」と言いました。

その後いくつか確認したら、息子には色の認識が違う所があると分かりました。

私も主人も身内に色覚異常の人がいるとは聞いたことがなかったので、どこからだろうと思っていたのですが、ちょうど翌日に私の両親と食事をする機会があったので話してみたところ、父が色覚異常であることを知りました。

色覚異常の遺伝子はX染色体に存在します。

女性が持つ染色体はXX、男性はXYなので、女性はXXの両方に色覚異常の遺伝子があれば色覚異常になりますが、どちらか片方に色覚異常の遺伝子がある場合は、色覚異常は表には出ず色覚異常の遺伝的保因者になります。

一方男性は、X染色体は1つなので、X染色体に色覚異常の遺伝子があれば色覚異常になります。

私には色覚異常がないので、私が色覚異常の保因者だったのだと知りました。

色覚異常とは、人とは違った色の見え方・感じ方をすることで、先天性の場合は生まれつきなので自覚症状がなく、周りからの指摘や検査で気づくことがほとんどです。

色覚検査では、まず石原式色覚検査表を用いた検査が行われ、その検査で異常が指摘された場合、さらに詳しく調べるためパネルD-15テストとアノマロスコープという検査を行います。

石原式色覚検査表
パネルD-15
アノマロスコープ

色覚異常があると日常生活に支障が出ることもありますが、早期に発見し、本人の症状に合わせた対処をすることでほとんど不自由なく過ごすことができるといわれています。

早く知っておくことで、将来の職業を選択時にもそれをもとに考えることもできます。

10歳になる息子にも今後詳しい検査を受けさせようと思っていますが、何より早めに気付くことができて良かったと思っています。

看護補助:武内