白内障手術について
白内障とは?
眼の中でレンズの役目をしている「水晶体」が濁り、視力が低下する病気です。
水晶体が濁ると、曇ったレンズを通して見るのと同じように、見えづらくなります。
根治的治療は手術しかなく、濁った水晶体を取り出してかわりに人工の眼内レンズを挿入します。
正常な目の見え方
白内障の目の見え方
水晶体のはたらき=調節機能
水晶体は弾力のある組織で、その厚みを変えることで、遠くを見るとき、近くを見るときのピント調節をしています。
加齢によって水晶体は弾力性を失って固くなってしまいます。
これが、老眼の原因となります。
眼内レンズと術後の見え方
眼内レンズには、眼鏡やコンタクトのように度が入っており、手術を受けることで、遠視や近視をある程度矯正することができます。
手術で使用する眼内レンズには、遠くか近くの1点にピントが合う単焦点眼内レンズ、遠くと近くにピントが合う多焦点眼内レンズの2種類があります。
※眼内レンズは人工物のため調節機能はなく、白内障手術をしても老眼は治りません。
単焦点レンズ(保険診療)
(近くを見るときは老眼鏡が必要)
(日常生活では眼鏡かコンタクトが必要)
正常な見え方
遠くも近くも見えています。
術後の見え方
(ピントを遠くに合わせた場合)
遠くは見えていますが手元はぼやけて見えるので老眼鏡が必要です。
多焦点眼内レンズ
老眼治療に対応した遠近両用の眼内レンズです。
日常生活では、ほとんど眼鏡を使わずに過ごせます。
単焦点眼内レンズの見え方
遠くは見えますが手元はぼやけます。
多焦点眼内レンズの見え方
遠くから手元まで概ね良好に見えます。
手術の流れ
手術時間は5分程度です。
切開します
濁った水晶体を砕いて吸い出します
小さく折りたたんだ眼内レンズを挿入します