色覚検査のすすめ

2016.03.18

昨今、色覚検査をめぐる問題がとりざたされています。

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従来は小学校4年生で色覚検査が実施されていましたが、

平成15年以降は検査義務が廃止され、希望者のみに実施となりました。

 

「“色覚異常”は差別につながるから」という理由だそうです。

 

しかし日本人の場合、男性の5%(20人に1人)・

女性の0.2%(500人に1人)は色覚異常者はと言われ、

決して少ない数ではありません。

 

学校で色覚検査が行われなくなって10年以上経ち、

当時小学4年生だった児童が20歳を過ぎました。

 

実際は色覚異常があるにもかかわらず、本人も気付かないまま

大人になりました。

当然、進路指導時に職業選択上の適切なアドバイスもありません。

また、特殊な職業以外は雇用時の色覚検査が廃止されているため、

本人はもちろん採用側も気付かないまま進学・就職に至ります。

 

この様な背景で、就職時・就職後のトラブルが増加し問題となっています。

 

◇工業高校に進学したが配線の色の区別がつかない

◇美容専門学校に進学したがヘアカラーの区別がつかない

◇広告関係の仕事で色によるミスが続いている

◇クリーニング業でシミの色が分からない

◇調理師をしているが、鮮度や肉の焼き加減の色が分からない

◇自衛隊や警察官を受験する際に色覚異常を指摘され断念した

 

以上のような問題を受けて、色覚検査の必要性を唱える動きが活発化し、

今後、色覚検査目的で受診する患者様の増加が見込まれます。

 

それらに対応するために。。。

 

従来は、「石原色覚検査表」でスクリーニングのみを行っていましたが、

異常の程度を判定する「パネルD15」に加え、

色覚異常の型・分類を調べて確定診断をする「アノマロスコープ」も

導入しました。

 

アノマロスコープは検査や判定にも熟練を要するため、診療所で置いている

施設は少ないのですが、確定診断を希望する患者様がいた場合に、

わざわざ遠方の大きな病院まで行かせるのは申し訳ないという

理事長の配慮で導入が決まりました。

 

今後は機械の扱いについてや患者様への対応について勉強会も開催し、

スムーズに検査に対応できるよう取り組んで参りたいと思います。

 

事務長:I