低侵襲緑内障手術MIGS

2022.01.11

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、新たな年が始まり、当院も4日より仕事始めで普段の生活が戻ってきました。

今回は、「iStent inject® W」という製品についてお話します。

当院では緑内障の治療の一つとして、MIGS(低侵襲緑内障手術)を積極的に

行っています。

アイステントを使用した眼内ドレーン挿入術もMIGSに含まれます。

MIGSでは、小さな創口から器具を挿入し低侵襲な手術が可能なため、

手術時間の短縮・術後炎症の軽減など多くのメリットがある手術方法です。

眼内ドレーン挿入術では、房水の流れを良くするために、アイステントという

チタン製の器具を隅角(線維柱体)へ留置し、房水の流出路となるバイパスを

作成します。

当院でも、2018年の保険適応時から積極的に取り入れてきました。

このアイステントは一昨年改良され、『iStent inject® W』にバージョンアップ

しています。

当院では、今月からWに移行する予定です。

iStent inject® Wでは、2個のステントを同時に留置するので、

これまでの1個留置した場合よりも、眼圧降下効果が期待できます。

緑内障は手術したら完治…ということはなく、一生付き合っていく病気です。

私達は、患者様が治療を理解して、継続していただけるように、

サポートしていける存在でありたいと思います。

最後に、まだまだ寒い日が続きますが、体調を崩されませんよう

お気をつけてお過ごしください。

看護師:大濱